★ 原発は生き物、もう少し時間を★
東日本大震災で肉親や親戚、友人知人を亡くされた皆様にお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
私は政府の原子力災害対策本部の副本部長を務めていますので、特に福島県を中心に原子力災害に遭われた方々に、重ねて心からのお見舞いを申し上げます。私自身、一日も早く現地に赴いて悲惨な状況をこの目で確かめたいと思ってはいますが、今なお現地で必死に原子力事故と戦っている関係者の邪魔をしてはいけないと、東京電力本社の統合本部と経済産業省、総理官邸を行き来している毎日です。
先日、原発事故で被災された地元の町村長の皆様が、わざわざ経産省と官邸を訪ねてこられたので、今、現地で起きていることを直接伺うことができました。20〜30キロの屋内退避指示の問題や、避難先での生活支援策、一時帰宅の必要性など、いずれも政府がただちに解決しなければならない課題が山積しています。
官邸での総理との面会の席で、浪江町長が身体から振り絞るように発した「瓦礫の下に埋もれた遺体を早く回収してほしい。彼らの霊を弔ってやりたいんだ・・・」との言葉は、私の心に重石のようにのしかかっています。
その場で、菅総理も発言しているように、今回の原発事故に対しては、もちろん事業者である東京電力に第一の責任はありますが、原子力政策を押し進めてきた国の責任も大きいと思います。その意味で原子力災害に遭われた方々は、国策に協力してくださった方々ですから、しっかりとした国の支えが必要なことは言うまでもありません。
今回の事故に対して本部で指揮を執っている責任者として日々の状況の変化を見て、つくづく思うことは、原子力というのは生き物だということです。人間が押さえ込もうとすると、巨大な怪物は必死でこれに抵抗して、強烈な反撃をします。
人間と怪物との戦いはまだ決着がついていません。最終的に人間が勝利するためにもう少し時間を与えてください。そして、この戦場の最先端で自分の犠牲を恐れず寝食を忘れて戦っている人々がいることを忘れてはならないと思います。東京は桜が満開ですが、被災地で桜の花が開くのはいつになるでしょうか。
(4月7日記)
(なお、この後9日土曜日に現地福島第一発電所に入りましたので、
その時の報告は、追って行います) ※このコラムは海江田万里公式HPに掲載されています。
経済産業大臣 衆議院議員 海江田万里
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